研究課題/領域番号 |
17K02499
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
廣田 篤彦 京都大学, 文学研究科, 教授 (40292718)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 初期近代 / 戯曲 / キルケ / 古典神話 / 英文学 / 古代神話 / 初期近代英国演劇 / シェイクスピア / 書換え / 初期近代演劇 / 神話 / 英国演劇 / ジョン・フレッチャー |
研究成果の概要 |
本研究は古典神話に起源を持つキルケ的な誘惑者の初期近代英国演劇における表象の諸相をJohn Fletcherの戯曲に焦点を当て、同時代の他の劇作家との比較において考察するものである。 本研究を通じてヨーロッパ人キリスト教徒の世界的な活動範囲の拡大を背景としたキルケ的劇中人物の、特に周縁的な各地における遍在を確認し、更に誘惑者・被誘惑者、変身させる者・させられる者の逆転現象が起きている様相をテクストの精読と、同時代の宗教、経済、政治的な文脈との関連において分析した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は以下の3点と考えられる。1)初期近代英文学の研究において、特に日本においては手薄であったシェイクスピア以外の劇作家に焦点を当てシェイクスピアとの比較における検討を行ったこと。2)古典古代神話に由来する誘惑者像の展開を考察することで比較文学的な研究を試みたこと。この点については、古代から現代に至るより長い時間軸におけるさらなる研究の可能性が見いだされた。3)欧州、キリスト教の世界的な拡大という文脈に着目した研究であったこと。この点は、今日のグローバル化における文化、社会のあり方の検討とも通じる社会的な意義を有している。
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