研究課題/領域番号 |
17K02503
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | 名古屋学院大学 |
研究代表者 |
西村 美保 名古屋学院大学, 外国語学部, 教授 (60284452)
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研究分担者 |
濱 奈々恵 福岡大学, 公私立大学の部局等, 講師 (10711278)
松倉 真理子 福岡教育大学, 教育学部, 准教授 (90390145)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | ヴィクトリア朝文化 / 女性労働者 / ジェンダー / 貧困 / 飲酒問題 / ヴィクトリア朝小説 / 社会福祉 / 救貧院 / 飲酒 / 視覚表象 / 労働者階級 / ヴィクトリア朝文学 / 博愛主義 / 救済 / 救貧事業 / 日英比較 / 孤児 / ヴィクトリア朝 / 18世紀 / 相互扶助 / 友情 / 比較文化 / 福祉 / マイノリティ / セクシュアリティ / モラル・スタンダード / 性的堕落 / ヴィクトリアニズム / 偏見 / 差別 / 救済の方法 / 移住 / 英文学 |
研究成果の概要 |
本研究では、歴史的資料の精査、現地調査、そして文学及び絵画表象の吟味、日英比較を行った。性的逸脱に至った女性は「堕ちた女」とみなされたが、その背景には貧困や孤独、そして教育の欠如がある。その実態は、当時の小説に反映され、作家たちは理想と現実の間の葛藤を描き、挑戦の姿勢を見せている。国内での救済は難しく、植民地へ移住させることが現実的な解決策だった。絵画表象の吟味も行い、社会問題が絵画を通していかに世に訴えられたかを確認した。日本の状況は類似点も多いが、興味深いことに「救済する論理」が対照的である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義及び社会的意義は以下のとおりである。一つには、今回のテーマは貧困、ジェンダー、飲酒問題、差別、救済といった普遍的な社会問題と絡んでおり、その実態と表象を比較考察したことで、問題の深刻さをあぶりだした。二つ目として、いかに当時の芸術家たちがこうした問題に取り組んだかに光を当てたことである。最後に、複数の学問領域に渡る、影響力を持つ研究手法と内容を挙げたい。文学だけでなく絵画表象も分析し、フィールドワークと社会福祉の観点からの日英比較も行ったので、波及効果が期待できる。
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