研究課題/領域番号 |
17K02504
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
谷口 秀子 九州大学, 言語文化研究院, 特任研究者 (70179092)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 現代英米児童文学 / ジェンダー / 男性性 / 女性性 / 男性表象 / フェミニズム / ジェンダー越境 / 比較文学 / 女性像 / 男性像 / 「男性性」 / フェミニズム童話 / ディズニーアニメ / 宮崎アニメ / ジェンダー関係 / ジェンダーを超える女性像 / 英米児童文学 / 強い女性像 / エンパワーメント / ジェンダー秩序 / 児童文学 / 英文学 / 米文学 |
研究成果の概要 |
(1)主に1970年以降にイギリスとアメリカで創作されたジェンダーにとらわれない女性像を含む児童文学作品(アニメ、マンガなどを含む)を対象として、調査・分析を行い、データベースを作成した。(2)比較検討のため、ジェンダーにとらわれない女性像を含む日本の児童文学作品の調査・分析を行った。(3)上記にもとづき、ジェンダーにとらわれない女性像を提示する作品における女性のジェンダー越境やエンパワーメントと男性表象および男性性との関連について理論的考察を進めた。(4)研究成果の一部を、論文および国際学会や国内学会における口頭発表で発表した。(5)研究成果の一部を、市民向け講演などで社会に還元した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の研究成果の学術的意義は、ジェンダーにとらわれない女性像を描く現代児童文学作品における男性表象を分析することにより、これらの作品が女性登場人物をジェンダーから解放するにあたって、家父長制的なジェンダー構造やヘゲモニックな男性性とどのように対峙し、男性像と男性性をどのように描き、男女の関係性をどのように提示しているかを明らかにすることができ、現代英米児童文学におけるジェンダーにとらわれない女性像の提示のメカニズムを明らかにすることを目指した点である。また、本研究の研究成果が、社会におけるジェンダー格差の解消とジェンダー平等を目指す社会的な啓発活動の一助になり得れば幸いである。
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