研究課題/領域番号 |
17K02514
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | 学習院大学 |
研究代表者 |
中野 春夫 学習院大学, 文学部, 教授 (30198163)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | シェイクスピア / 小唄 / バラッド / ルネサンス歌謡文化 / 16世紀イングランド社会 / シェイクスピア劇 / エリザベス朝イングランド社会 / 男性観客 / 大衆歌謡文化 / 浮浪者 / エリザベス朝社会 / エリザベス朝イングランド / 英米文学 |
研究成果の概要 |
シェイクスピア劇の小唄は同時代の大衆歌謡文化の典型的な産物であり、シェイクスピア劇の小唄にはこの歌謡文化のコンヴェンションから生み出されたイメージの聴覚的連想コードが潜んでいる。本研究は近代初期の大衆歌謡文化がもつ特異性を指摘したうえで、この特異な文化との関連を接線としてシェイクスピア劇の小唄が果たしていた役割をとらえ直し、娯楽文化史の脈絡からシェイクスピア劇の特性を再検討する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はシェイクスピア劇の小唄および同時代の歌謡文化に関する情報のさまざまな空白を埋め、演劇上演において小唄が本来的に果たしていた役割を再確認した。先行研究の書誌学的成果がシェイクスピア劇に限られるため本研究も対象を限定したが、将来的にはエリザベス朝演劇全体を対象とする包括的な研究に発展しうる。本研究の成果で予想される直接的な意義は小唄の歌詞本来の意味を再現し新たな作品解釈を行うことができる点、さらにシェイクスピア劇テクストが関連する文化領域をエリザベス朝の大衆歌謡文化まで広げ、文学研究と文化史研究を具体的に接合する新たなアプローチ・モデルを提示できる点にある。
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