研究課題/領域番号 |
17K02531
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | 福岡歯科大学 |
研究代表者 |
壬生 正博 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 教授 (30249784)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 中世イギリス文学 / 異界 / 夢文学 / 旅行記 / アレゴリー / 聖書 / 幻視 |
研究成果の概要 |
本研究は、中世西欧のパラダイスという異界に対する意識究明を目的とする。この観点から、14~15世紀頃の中英語翻訳作品「マンデヴィル旅行記」および「タンダールの幻視物語」、可視的な資料として13世紀後期のヘレフォード世界地図や写本図像を取り上げて複合的な研究を行った。特に上記二作品の比較でわかったことは、パラダイス描写と神の恩寵(grace)が密接に関連している点である。また、「マンデヴィル旅行記」とヘレフォード世界地図の比較によって、アジア全域が聖書の創世記に記されたエデンの園から流れ出る4つの川と深く関わっており、中世西欧とは全く異なる世界観を持っているとがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、上記の「マンデヴィル旅行記」の地上のパラダイスと「タンダールの幻視物語」の天のパラダイスの描写を国内外で初めて比較研究した点である。この研究によって、当時の人々がどのようなパラダイス観を持っていたのかその一端を究明できた。また、「マンデヴィル旅行記」とヘレフォード世界地図を比較することで、アジア全域が聖書に記されたエデンの園の川と密接な関わりをもち、西欧社会のアジア観の特殊性を明白にすることができた。今後は、研究成果を学会やその他で一般に公開することで社会的意義にていきたい。
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