研究課題/領域番号 |
17K02534
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
井川 眞砂 東北大学, 国際文化研究科, 名誉教授 (30104730)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 晩年のマーク・トウェイン / アメリカ文学 / ユーモア / 19-20世紀転換期 / 笑いの武器 / カーニバル / 「ハドリーバーグを堕落させた男」 / 19-20世紀転換期 / カーニバル化 / マーク・トウェイン / 『マーク・トウェイン自伝』 / カリカチュア / 諷刺 / 外国文学 / 英米文学 / 19世紀アメリカ文学 / マーク・トウェイン晩年期 |
研究成果の概要 |
本研究は相対的に看過されてきたマーク・トウェイン晩年期研究の一環として、世紀転換期(1890-1910)における本作家のユーモアの考察に焦点を当てる。ユーモア作家としてスタートしたトウェインは、当初のユーモアを変容させ、地球規模の社会的・政治的視野を身につけ、世界の愚かな「滑稽さを見抜く力、その認識力」、つまりはユーモアのセンスを磨いていくのである。その晩年、ユーモアのセンスを笑いの武器にしてペンの力を発揮する。そうしたユーモアを分析し、その批評精神を芸術活動における自我実現の範囲を超えた社会的な在りようとして示した。今なお流布する「暗い作品に色取られた晩年像」を見直す研究である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
マーク・トウェイン研究史において、晩年期の研究は長い間相対的に看過されてきた。その結果、複雑なその晩年像はなお不十分な理解に留まっている。いわんや晩年期のユーモアについては、まだまだ十分な理解に至っていない。ユーモア作家としてスタートした本作家のユーモアの行方、その修辞学の変容を追究することは、文芸批評の理論問題ともかかわり、その学術的意義は大きいと言えよう。 では、社会的意義はどうか。死後100年以上を経た今日もなおアメリカで大きな人気を誇る作家であることは、没後100年に出版された新版『自伝』50万部の売れ行きからも分かるだろう。社会的影響力の大きい作家であることの意味は言うまでもない。
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