研究課題/領域番号 |
17K02539
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
鈴木 聡 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (80154516)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 物語理論 / 批評理論 / 想像力 / 多様性 / 間テクスト性 / 文学的ジャンル / 文学的想像力 / 言説分析 |
研究成果の概要 |
本研究は、研究代表者の主たる研究対象である虚構テクストを基盤としつつ、物語言説がどのようにして構築されるかに関する理論的知見に達することを目的としたものである。研究の過程においては、人文科学の根源と見なされる精読の方法に立ち返ることの有効性が示されるとともに、今後、研究対象の拡大をどのように図るべきかに関する展望も得られた。ポスト構造主義、脱構築主義以降の理論的成果を視野に入れるとき、浮上してくるのは、文学的テクストと、同時期における科学的、批評的言説は別次元に位置づけられるべきものではないという明白な事実である。そのような見地に立って、批評史全般を網羅する可能性も示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、物語理論への寄与が目差すものであるとともに、研究代表者(鈴木聡)がヴラジーミル・ナボコフの全長篇小説を対象として行なってきた研究に新たな広がりを付加するという意義も有している。ナボコフがコーネル大学並びにハーヴァード大学で行なった講義で取り扱われたヨーロッパ文学の代表的作品を、原典に立ち返りつつ論じ直すことは、それぞれの作品の批評史を再検討する機縁ともなった。物語の生成の場としてのテクストの精読が有する可能性は極めて多様であるというべきであろう。20世紀の歴史を背景として持つナボコフの短篇小説を論じた論攷においては、歴史そのものが有する物語性にも眼が向けられた。
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