研究課題/領域番号 |
17K02542
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | 滋賀大学 |
研究代表者 |
真鍋 晶子 滋賀大学, 経済学部, 教授 (80283547)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | W.B. イェイツ / エズラ・パウンド / アーネスト・ヘミングウェイ / 能狂言 / 間 / 詩学 / イメージ / 笑い / イェイツ / パウンド / ヘミングウェイ / モダニズム / ラフカディオ・ハーン / 能狂言(能楽) / 間(ま) / アイルランド / W.B.イェイツ / 狂言 |
研究成果の概要 |
「笑い」と関連づけられることが少ないW.B.イェイツが、「笑い」の演劇たる狂言に劇作の突破口を得た点を解明し、また「間」の詩学が英語圏モダニズムに果たした意義をイェイツ、パウンド、ヘミングウェイに検証した。イェイツが「狂言」として書いた戯曲『猫と月』を中心に、論文を発表。同時に「イェイツと笑い」をテーマに企画した国際学会(於京都)で、本戯曲の狂言師による能舞台での公演を実施する成果発表も行った。ヘミングウェイは詩を中心に論文発表。それが注目され、米国製作ドキュメンタリーに出演した。さらに、イェイツ、ヘミングウェイの創作を支える詩学を提供したパウンドによる戯曲研究に、本研究の発展をみた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
イェイツの戯曲と能の関係には既存研究があるが、狂言との関係はほぼ扱われてなかったので、イェイツ研究に新しい光を当てた。国際学会で発表した結果、日本の伝統演劇能楽が悲劇的・シリアスな能だけでなく、笑いの原理を持つ狂言と二本立てで成立し、両者が合間ってイェイツの演劇や詩学と通じると認識された。この意義が認められ、国際学会での講演や発表に次々に招待され、またオックスフォード大学など評価が高い出版局からの研究書への寄稿も依頼された。さらに、能楽師・狂言師との研究協力の結果として、イェイツの戯曲の狂言公演、能楽師による講演やデモンストレーションを行い、国内外の研究者及び一般の人々へ研究成果を還元した。
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