研究課題/領域番号 |
17K02544
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | 京都工芸繊維大学 |
研究代表者 |
竹井 智子 京都工芸繊維大学, 基盤科学系, 准教授 (50340899)
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研究分担者 |
グローテ ジョアナ 京都産業大学, 外国語学部, 講師 (60633295)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ヘンリー・ジェイムズ / 『ファイナー・グレイン』 / 中間的帰属意識 / liminal identity / inbetween-ness / 中間的帰属意意識 / コスモポリタニズム / 視覚と身体 / 身体性 / 英米文学 |
研究成果の概要 |
本研究では、ヘンリー・ジェイムズの最晩年の作品群を、中間的帰属意識と身体表象に注目しつつ分析した。テクストの精読及び計量分析に加え、現代の中間的帰属意識の研究も援用し、当時の作家の精神崩壊と回復の過程が、一連の作品にどのように反映されているかを明らかにした。主な研究成果は、研究発表4件、雑誌論文1件、共著論集1件で公表。さらに論集等での公表を進めている。また、研究分担者が中間的帰属意識を持つ当事者によるカンファレンスを開催。今後も定期的に開催し、研究代表者と共に文学研究との接続を図る。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ジェイムズの最晩年の作品群についての先行研究は著しく少ない。しかし、本研究によって、これらが晩年の作家のアイデンティティの危機と回復、そして再肯定の過程を反映する重要な作品群であることを証明した。また、計量分析や現代的視点を取り入れることで、新たな可能性と中間的帰属意識をめぐる議論の現代性および普遍性を示した。特に、中間的帰属意識についてのカンファレンスは、現代日本社会における重要なテーマであるという点からも意義が大きい。
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