研究課題/領域番号 |
17K02550
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | 愛知県立大学 |
研究代表者 |
梶原 克教 愛知県立大学, 外国語学部, 教授 (90315862)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 文化研究 / 身体論 / 英語圏文化 / ポストコロニアリズム / 視聴覚文化 / カリブ文化 / トリニダード・トバゴ / 国際情報交換 / 英語圏文学 / 身体文化 / 視覚文化 / 文学論 / 表象文化 |
研究成果の概要 |
本研究では、トリニダード、イギリス、アメリカの3地域でC. L. R. ジェームズが残した、身体に関する考察の変容と地理的移動との相関関係について調査、分析をおこなった。トリニダード時代には、マッチレヴュー的なものが多くを占めたが、イギリス時代には、イギリスによる植民地主義とクリケットとの関係に関する論が展開されるようになったことが立証できた。アメリカ時代には、イギリス時代と異なり、クリケットやスポーツに言及することは少なくなり、それに反比例して映画に代表される新たな媒体で表象される身体性に焦点を当てていたことが結論として導き出された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
C.L.R.ジェームズ研究は、彼のクリケット論、マルクス主義、植民地主義批判など、テーマ別におこなわれ、しかもイギリス時代に残した文献を中心に研究されることが、これまで多く、アメリカ時代に残した文献に関する研究は目立って少なかった。本研究は、彼のクリケット論を身体論という文脈に置いた点で、さらに、地理的に異なるイギリスでのクリケットへの関心が、アメリカ時代に記された映画に代表される新メディアにおける身体表現へのジェームズの関心と地続きであることが立証された点で、学術的意義がある。また、スポーツ論を映画における身体論と関係づける可能性を開いた点で、社会的意義がある。
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