研究課題/領域番号 |
17K02556
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
増井 志津代 上智大学, 文学部, 教授 (80181642)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | エドワーズ / 大覚醒運動 / 流行小説 / 女性 / 宗教トラクト / 宣教活動 / 第一次大覚醒運動 / ジェンダー / ニューイングランド / 環大西洋 / ピューリタニズム / 超絶主義運動 / 宗教と文学思想 / 環大西洋奴隷貿易 / 人種 / 本の歴史 / ホイットフィールド / センチメンタリズム / ジョナサン・エドワーズ / ジョージ・ホイットフィールド / ピューリタン / ドイツ敬虔派 / キリスト教宣教 / レイスとエスニシティ / 英米文学 / 思想史 / アメリカ研究 / 宗教学 / 西洋史 |
研究成果の概要 |
大衆を動員した18世紀大覚醒運動の記録が民衆的な関心を集め中流階級の読者層を開拓したことに注目した。19世紀には女性読者を中心とし小説が流行する。女性の回心に焦点を当てたエドワーズの大覚醒記録はトラクトとして人気を集め流行小説のヒロイン像を開拓した。この分析論文(Yale大学エドワーズ・センター紀要掲載)より始め、本研究では第二次大覚醒運動以降の19世紀作家作品と大衆向け宗教トラクトとの関係を調査した。2018年8月から翌年8月はハーヴァード大学歴史学部研究員として、ホートン図書館における調査を行うと共に、国際学会で2回報告した。同大学をはじめとするボストンに拠点を置く研究者との交流を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
18世紀以降の宗教リバイバルと19世紀流行小説との関係を探る本研究は、ジョナサン・エドワーズが取り上げた女性回心者の記録が、19世紀アメリカ文学の女性像に強い影響を与えていることに注目した。その媒介となったのが宗教小冊子(トラクト)である。本研究は、大衆の読み物としてアメリカ全土に配布されたトラクトが多くの読者を開拓し、特に人気の高いエドワーズによるアビガイル・ハチンソンの描写を起点として、薄命の少女像が19世期アメリカ小説に頻繁に登場し人々の心を動かす原因を検証した。無料、安価な大衆の読み物として配布されたトラクトと流行小説との関係に注目し、米国流行小説の黎明期の文化史を探ることができた。
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