研究課題/領域番号 |
17K02572
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
塚田 幸光 関西学院大学, 法学部, 教授 (40513908)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | クロスメディア / ヘミングウェイ / アメリカ / 冷戦 / 政治文化 / 表象文化 / 映画 / ナショナリズム / ニューディール / スタインベック / 核 / 英米文学 / 冷戦文化 |
研究成果の概要 |
本研究は、ヘミングウェイ文学と冷戦期の政治文化の交差を、メディア的視座から探る学際的試みである。 メディアは、如何に戦時の政治学に応答し、関係性を切り結ぶのだろうか。キュビストの絵画と前線の関係のように、メディアは文化の政治学の顕著な特徴であり、不可欠な要素なのは明らかである。この点において、アーネスト・ヘミングウェイのテクストは、戦時コンテクストの興味深い例となる。本研究では、メディア・イメージとその政治性がヘミングウェイ・テクストにおいて再想像/創造され、変容するインターテクスチュアリティを明らかにした。その結果、彼のテクストとその時代におけるクロスメディアの可能性を明確に示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、ヘミングウェイ文学と冷戦文化の政治学を探る独自のものであり、複数ジャンルを横断するクロスメディア研究である。冷戦期の政府資料(議会図書館や公文書館等)、アカデミズムと文学、ドキュメンタリー映画や映像資料、『ライフ』などのフォトジャーナル、ヘミングウェイ関連の一次資料(ケネディ図書館)を融合、交差させ、政治と文化の共犯関係を例証し、キャノン生成のメカニズムや文学のナショナリズム研究へと繋げることに特徴がある。その成果は、ヘミングウェイ研究の進展にとどまらず、冷戦の政治文化研究、映像の政治学、文化のイデオロギー研究に再考を促すと思われる。
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