研究課題/領域番号 |
17K02579
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | 専修大学 (2021-2022) 西九州大学 (2017-2020) |
研究代表者 |
渡邉 真理子 専修大学, 文学部, 教授 (70389394)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 現代アメリカ小説 / 冷戦期アメリカ / 核文学 / ベトナム戦争 / 冷戦期 / 戦争小説 / ディザスター / ポスト9.11小説 / ヴェトナム戦争 / ジェイ・マキナニー / ティム・オブライエン / ポスト9.11文学 / アメリカ文学 / 戦争 / 核表象 / ヴェトナム / 災害文学 / 戦争文学 / 英米文学 / 現代アメリカ文学 |
研究成果の概要 |
現代アメリカ文学におけるポスト・ディザスターの修辞学を定位するために、主に(1)ジェイ・マキナニー『グッド・ライフ』と同時多発テロの問題(2)ボビー・アン・メイスン『アトミック・ロマンス』における冷戦ノスタルジアと南部原発表象(3)ティム・オブライエンのベトナム小説群(4)原子力をモチーフにした冷戦期モンスター映画『マタンゴ』を分析した。その研究成果として、(1)ツインタワーの「対」のモチーフから導かれた南北統一以降のアメリカに対する内省的眼差し(2)戦争文学と災害文学の共振(3)「戦後」という時代の持続性(4)日米文化に通底する核の想像力と冷戦サバイバル等を明らかにすることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
戦争・災害・テロリズムの余波とともに生きる人間の生を描いた現代アメリカ小説を「ポスト・ディザスター」という枠組みで論じる批評的作業は、それが内包する時間的持続性を問題とするとともに、三つのナラティブの共振性を浮かび上がらせる。本課題で考察した作品群では、少なくともこれらの二つ以上が複合的に絡み合っている。アメリカ文学史を見渡しても戦争文学のように任意の型をもって発展してきたとは言い難い災害とテロリズムの物語が、その余波を描く過程で「戦後」表象のフォーマットと重複している点は注目に値する。
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