研究課題/領域番号 |
17K02585
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ文学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
日向 太郎 (園田太郎) 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (40572904)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | プロペルティウス / ペトラルカ / 古典の再発見 / 古典の受容 / ラテン詩文 / 恋愛エレゲイア詩 / 文献学 / 恋愛詩 / ホメロスの伝承 / 古典学の受容 / ティブッルス / 受容 / 西洋古典 / イタリア人文主義 |
研究成果の概要 |
本研究は、14世紀のイタリアの人文主義者、とりわけペトラルカの活動を辿った。カトゥッルス、ティブッルス、プロペルティウス、タキトゥスといったラテン作家たちは、14世紀末迄ほとんど知られていなかった。忘れられた作品の写本の再発見に大いなる貢献をしたのは、ペトラルカとボッカッチョである。例えば、プロペルティウスについては、ペトラルカはライデン本を発見し、自分用にこの詩人の写本を作成した。本研究は、ペトラルカとプロペルティウスの作品を読み比べることによって、前者が後者からいかなる影響を受けたかを解明することを目指した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ペトラルカは詩人、人文主義者としてヨーロッパの近代文化の大きな潮流を作り出した。紀元前1世紀後半のローマに活躍したプロペルティウスは、彼によって再発見された重要な恋愛エレゲイア詩人である。本研究では、ペトラルカとプロペルティウスを読み比べ、前者が後者をどのように読み、自己の創作に生かしたのかを探求した。文学ジャンルについての意識、文学的表現、詩集の構成という点で、ペトラルカが従来考えられてきたよりもプロペルティウスから大きな影響を受けて来た可能性が大きいことを指摘した。
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