研究課題/領域番号 |
17K02586
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ文学
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研究機関 | 東京藝術大学 |
研究代表者 |
大森 晋輔 東京藝術大学, 音楽学部, 教授 (50599272)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | クロソウスキー / 神の死 / ニーチェ / バタイユ / キルケゴール / 永遠回帰 / ピエール・クロソウスキー / サド / アセファル / キリスト教 |
研究成果の概要 |
フランスの作家ピエール・クロソウスキー(1905-2001)の思想において、ニーチェ的な意味での「神の死」の概念がどのような影響を及ぼしているのかを探るのが本研究の目的である。研究期間内においては、1930年代にクロソウスキーがキルケゴールに寄せた関心とこの概念の関係を探り、ついで、第二次世界大戦後に彼が行ったニーチェ研究の特徴をこの概念との関係で探った。以上の研究により、これまであまり明確に示されてこなかったこの思想家における「神の死」の影響をある程度明確に示すことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、20世紀のフランスの作家クロソウスキーが受け止めたニーチェ思想のありようを「神の死」という概念を軸に考察したものである。現代という、「神なき時代」にまで通じる普遍的な問題意識をこの作家は生涯を通じて先鋭的に考え抜いた。その活動を3つの時期に分け、そのいずれにおいてもこの「神の死」の問題が根底に流れていることを示し、大きな参照軸を失った現代の人々がそれでもなお生きていくためのヒントがその思考に隠されていることを明らかにした。
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