研究課題/領域番号 |
17K02587
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ文学
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
三ツ堀 広一郎 東京工業大学, リベラルアーツ研究教育院, 教授 (40434245)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | ワーグナー / ジュリアン・グラック / アラン・ロブ=グリエ / ヌーヴォー・ロマン / 第二次大戦 / 引用 / アラン・ロブ=グリエ / ニーベルングの指環 / パルジファル / フィリップ・ソレルス / ミシェル・ビュトール / 第二次世界大戦 / オペラ / シュルレアリスム / 戦争文学 / 敗戦 / 心的外傷 / 思想史 / ヘーゲル / コジェーヴ / 比較文学 / 仏文学 |
研究成果の概要 |
《ヌーヴォー・ロマン》の騎手アラン・ロブ=グリエの創作(特に《ロマネスク》三部作)がワーグナーの楽劇(特に《ニーベルングの指環》)と持っている関係を究明した。また、ジュリアン・グラックのエッセーや小説作品(特に『森のバルコニー』)に焦点を当てながら、この作家におけるワーグナーの影響を跡づけた。そうすることで、20世紀後半、すなわち第二次大戦以降のフランス文学における「ワグネリスム」の特徴を明らかにした。さらに、関連するフランス語書籍を翻訳刊行した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
20 世紀後半のフランス文学へのワーグナーの影響は、従来あまり顧みられることがなかったが、これを比較文学的な視座から跡づけた。とくにジュリアン・グラックとアラン・ロブ=グリエの著作に焦点を絞り、彼らの特異性に応じたワーグナー受容のありかたを究明した。同時に、フランス19 世紀末以来の文学的ワグネリスムの伝統のうちにこれらの作家たちを位置づけなおし、その継承と断絶の両側面を明るみに出した。ワーグナー受容というプリズムを通して、上記の作家に代表される戦後フランス文学の特徴を、時代性と地域性とに関連づけながら照らし出した。
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