研究課題/領域番号 |
17K02588
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ文学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
津森 圭一 新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (70722908)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | マルセル・プルースト / 庭園 / フランス文学 / 楽園 / 植物学 / 空間 / 視線 / プルースト / 田園 / 牧歌 / パリ / 公園 / 風景 / 都市 / ラスキン / ナビ派 / 建築 / 象徴主義 / ヴェルサイユ / 仏文学 |
研究成果の概要 |
文学作品で描かれる「庭園」は複合的な意味を担っている。本研究は、マルセル・プルーストの作品で描かれる庭園の諸相を明らかにし,そのうえで、それらの庭園の描写が,作家の小説美学といかに結びつき,ひとつの「庭園美学」を形成しているかを解明するものである。とくに,フランスの整形式庭園とイギリス風景式庭園との関係を踏まえて庭園描写を読解することで明らかになる「閉ざされた庭」と「開かれた庭」の対照関係は,単なる風景描写の問題を超えて、各人物の立場や人物間の関係を立体的に描き出す手法に結実している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現代社会において,経済活動とは切り離された場とみなされがちな「庭園」が,人間にとっていかに必要不可欠な空間であるかを示すこと,それが,文学作品を精緻に読むことによって認識できることを示すことに本研究の意義はあると考えられる。
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