研究課題/領域番号 |
17K02589
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ文学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
吉田 正明 信州大学, 学術研究院人文科学系, 教授 (20191611)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | シャンソン / シャンソニエ / 文芸キャバレー / キャバレー / 出版物 / ジャーナリズム / カフェ・コンセール |
研究成果の概要 |
日本では入手困難な一次資料や文献を調査収集することができ,それらの資料に基づいて19世紀中葉から世紀末にかけてパリで隆盛したカフェ・コンセールや文芸キャバレー,あるいは労働者サークルという3つの異なる場における当時の出版物とシャンソンの関係を明らかにした。 これまでは出版物の研究とシャンソン研究はそれぞれ個別になされることが多かったが,本研究では双方を相互的影響関係のもとに捉え直し,総合的視座から考察することで,両者の緊密な関係を明らかにし,当時のシャンソンや詩の朗読やモノローグといった口承文化の実相と,それが当時の文芸や大衆文化に及ぼした影響を明らかにすることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
シャンソン研究はそのサブカルチャー的性格ゆえにこれまで本格的な学術研究の対象にはほとんどされてこなかった領域である。19世紀中葉から世紀末にかけてシャンソンが重要な役割を担ったカフェ・コンセール,文芸キャバレー,労働者サークルという3つの異なる場において,これまでは別々に研究されてきたシャンソンと出版物との相互的影響関係を総合的視座から考察したところに本研究の特色と意義が存する。 また,本研究を通して,わが国におけるシャンソンの学術研究の基盤を固め,国内外の研究者と連携を取ることで,立ち遅れていた日本でのシャンソン研究の発展に寄与することができた。
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