研究課題/領域番号 |
17K02595
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ文学
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研究機関 | 首都大学東京 |
研究代表者 |
古永 真一 首都大学東京, 人文科学研究科, 准教授 (00706765)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | バンド・デシネ / マンガ / フランス文学 / 仏文学 / バンドデシネ |
研究成果の概要 |
本申請研究では、これまでの申請者の研究成果をふまえつつ、バンド・デシネがフランス語圏においてどのように研究されてきたのかという問題について、記号論やナラトロジー、映画学、精神分析、社会学、さらにはアダプテーションやホロコーストといった重要なテーマによるバンド・デシネ研究を調査してその要諦を明らかにし、バンド・デシネ理論の多様な変遷を再構成することによって、マンガ研究やフランス文学研究におけるバンド・デシネ研究の意義を明らかにすべく調査を行った。具体的には、「ホロコーストとマンガ表現」、「バンド・デシネとアダプテーション」と題した二本の論文を執筆して発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本申請によるバンド・デシネ理論の変遷の研究は、マンガの大衆文化としての魅力や芸術性についてフランス語圏の研究者がどのように取り組み、真摯な探究を積み重ねてきたのかを明らかにするだけでなく、日本のマンガ学やフランス文学研究にも寄与することが期待できる。というのも、フランス語圏の人文科学においては、良き伝統として理論を徹底的に構築し、分析の道具とすることに重きを置く傾向があるからである。また、本研究で得られた知見は、マンガや文学だけでなく、映画やアニメーションといったポピュラー・カルチャー全般にも応用可能であり、さまざまなフィールドにとって有効な成果をあげることができると考えられる。
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