研究課題/領域番号 |
17K02597
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ文学
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研究機関 | 静岡文化芸術大学 |
研究代表者 |
石川 清子 静岡文化芸術大学, 文化政策学部, 名誉教授 (30329528)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 女性 / 移民 / 記憶 / 郊外 / アシア・ジェバール / レイラ・セバール / ヤミナ・ベンギギ / 翻訳 / マグレブ / フランス / 植民地 / アルジェリア / マグレブ文学 / ブアレーム・サンサール / モハメド・ディブ / モロッコ / ポストコロニアル / ジェンダー / フランス語圏文学 / 移民の音楽 / アルジェリア戦争 / 仏語圏文学 |
研究成果の概要 |
マグレブ(北アフリカ諸国)を背景にもつ女性の書き手のフランス語文学(主に小説)や映画を「移民」「郊外」「記憶」という鍵語の下に読解、分析し、今日のポストコロニアル文学、世界文学、移動の文学が提言する問題を共有するさまを明らかにした。アシア・ジェバール、レイラ・セバール、ヤミナ・ベンギギらの作品研究を通じて論文、口頭発表、翻訳、著書のかたちで研究成果を発信した。旧植民地出身の作家かつ女性であるという点に焦点を当て、作品に見られる伝統の継承と断絶、過去の歴史の記録、新たなアイデンティティ構築という「越境」がもたらす普遍的営為を確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、日本でも注目されるようになったフランス語圏文学をマグレブ地域に特化して考察を深化させた。フランスの旧植民地だったこの地域を出自にもつ、とりわけ女性作家に注目して、その独自性に焦点を当てた。学術的にはポストコロニアル研究、フェミニズム研究の面から貢献できたと自負する。社会的には、日本には馴染みの薄い北アフリカ地域の文化や文学を紹介できた。翻訳による文学作品の紹介は、文学研究の重要な役割である。
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