研究課題/領域番号 |
17K02602
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ文学
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研究機関 | 国際基督教大学 |
研究代表者 |
佐野 好則 国際基督教大学, 教養学部, 教授 (50295458)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 古代ギリシア文学 / 神話 / 叙述技法 / 『イーリアス』 / 『オデュッセイア』 / 「叙事詩の環」 / 『縛られたプロメーテウス』 / ヘーロドトス『歴史』 / 西洋古典 / 文学論 / 宗教学 / 思想史 / 比較文学 / 西洋古典文学 |
研究成果の概要 |
『イーリアス』の神話叙述に関しては、先行する神話の話型を推測する新分析論の方法論を批判的に検討し、範例として用いられる神話叙述の作品構成上の重要点を解明した。『オデュッセイア』における神話叙述に関しては、セイレーンの叙述と木馬の策略の叙述について比較の視点を導入することによって解明した。『縛られたプロメーテウス』におけるイーオー神話に関しては、同題材を扱う他の作品との比較の観点からイーオーの人物像に新たな解釈を施し、記憶とアイデンティティーのモティーフの重要性を指摘し、イーオーの旅路の地理上の問題点を解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
入門書『ホメーロス『イーリアス』への招待』に掲載された二つの章には、『イーリアス』を読解する際の方法論の重要性および範例として用いられる神話叙述の重要性を一般読者にわかりやすく伝える社会的意義がある。『イーリアス』、『オデュッセイア』、『縛られたプロメーテウス』の神話叙述の特徴について、作品比較の観点を導入し叙述技法に注目することによって新たな解釈の可能性が開かれることを日本語および英語の学会発表と論文発表により国内・海外に発信したところに本研究の学術的意義がある。
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