研究課題/領域番号 |
17K02607
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ文学
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研究機関 | 関東学院大学 |
研究代表者 |
大鐘 敦子 関東学院大学, 法学部, 教授 (50350541)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | フローベール / 初期作品 / 「狂人の手記」 / ファム・ファタル / ファタリテ / 「聖アントワーヌの誘惑」第2版 / Femme du monde / 宿命 / 初期小説 / 女性像 / Les Memoires d'un fou / 『聖アントワーヌの誘惑』 / 聖アントワーヌの誘惑 / 草稿研究 / Flaubert / femme fatale / fatalité / oeuvres de jeunesse / manuscrit |
研究成果の概要 |
本研究では、フローベールの初期作品群にみられる「宿命の女」に類する女性像やファタリテに関する証言を考察するとともに最初期の草稿や2019年に世界で初公開となった作家の初の自伝的小説『狂人の手記』の草稿を転記・解読して校訂版を完成し、フローベール作品に多大な影響を与えた女性の表象を捉え直した。またFemme du mondeなどファム・ファタルに関する最初期草稿の転記をフローベール 研究所で公開した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題「フローベール 初期作品群におけるファム・ファタル」において、Femme du monde や最初期の作品だけでなく、初期作品群のなかでももっとも大きく重要な価値ある幻の草稿Les Memoires d'un fou (『狂人の手記』)の転記・解読を完成することができた。2001年に初めて出版された信頼に足るエディション(プレイアッド叢書、ゴトー・メルシュ女史編)では、叢書の制約により編集された箇所も多い。また出版当時の検閲とみられる箇所も含め、今回はじめて分析とともに厳密な草稿との相違点を公開できた。後期の長編小説『感情教育」につながる重要な作品に関して学術的な貢献となった。
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