研究課題/領域番号 |
17K02608
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ文学
|
研究機関 | 大阪大学 (2023) 京都精華大学 (2017-2022) |
研究代表者 |
西塔 由貴子 大阪大学, 大学院人文学研究科(人文学専攻、芸術学専攻、日本学専攻), 招へい教員 (60411948)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | 光輝き / ホメロス / (共)感覚 / 古代ギリシア / 景観 / 多彩性 / 芸術的創造性 / 空間の輝き / 光・輝き / aiolos / イメージ / 感性 / 認識 / 創造性 / 色彩 / 輝き / 色彩感覚 / sigaloeis / 紫(porphureos) / 葡萄酒色の海 / porphureos / 紫 / 共感覚 / 光と輝き / Argos / Marmareos / 海の色と輝き / 色彩表現の表象生 / 色と音 / 色彩感覚と認識論 / ホメロス叙事詩 / 色彩表現の表象性 / 認識論 / 共感覚(synaesthesia) / 紫(Purple) 、青(Blue)の多彩性 / 海 / 物語の創造性 / 色と輝き / 『イリアス』『オデュッセイア』 / 色彩とシンボル / 色彩表現とジェンダー / 共感覚(synaesthesia) / ホメロス / Homer / 色彩表現 / 表象 / イメージとシンボル / argos / ジェンダー / leukos / 西洋古典学 / 光 |
研究成果の概要 |
本研究は、ホメロスを中心に西洋古典の作品に著された、物語の景観に溶け込む光輝きの役割の役割を探究し、詩人の創造性および光輝きの多彩な表象性、そして神聖な事象との繋がりを提示し、有用な知的貢献をすることができたと考える。訪問先の研究機関でも充実した調査を実施し、同時に国際的連携を拡大・進展させた。本研究最大の収穫は、当該研究者の学術的立場の確立とともに、立体的に原典を読み解く'texts as kinetic design’という基本理念を打ち出し、次のステップにつながる方向性を見出したことである。国際的動向を見据えて今後の研究活動を展開させていくための基盤を築き上げ、有意義な研究であった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来顧みられることのなかった色彩の上に映える光と輝きの深層を探究し、詩人の采配による景観描写であるという一定の見解を示し、認知科学の知識を取り込むことによって、新たな活路、即ち動きある感覚や感情を踏まえて原典を扱うという発展性のある方向性への前進は、斯界研究に新たな視点を投じた。光と陰影とのシームレスな連関性も重要事項として捉え、「輝いている」ことについて文学的視点から考察し、区別し基準化を促進する傾向に問いを投げかけると同時に、輝く多彩なカラー(個性)の重要性の認識について社会にメッセージを送ったことは、多岐にわたって学術的関心を惹きつけ、学術的にも社会的にも大きな意義があると確信する。
|