研究課題/領域番号 |
17K02610
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ文学
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研究機関 | 國學院大學 (2020-2023) 松山大学 (2017-2019) |
研究代表者 |
進藤 久乃 國學院大學, 文学部, 准教授 (40613922)
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研究分担者 |
熊木 淳 獨協大学, 外国語学部, 専任講師 (90738618)
菊池 慶子 慶應義塾大学, 経済学部(日吉), 講師(非常勤) (00609886)
MARIANNE SIMON・O 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (70447457)
門間 広明 北海学園大学, 法学部, 准教授 (50507100)
前山 悠 大分県立芸術文化短期大学, その他部局等, 講師 (50789443)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 前衛 / コブラ / レトリスム / シチュアシオニスト / ジャン・ポーラン / 視覚詩 / 音声詩 / CoBrA / アンテルナシオナル・シチュアシオニスト / 詩とメディア / 日仏の前衛 / 第二次世界大戦と文学 / 第二次大戦と文学 / シュルレアリスム / 第二次世界大戦 |
研究実績の概要 |
本課題の最終年度となる2023年度は、これまでの研究成果として論文集『戦後フランスの前衛たち──言葉とイメージの実験史』(水声社、2023年11月)を出版した。また、出版記念イベントを開催し、本書で扱ったテーマに関する議論を深めた。 成果論文集は、第二次世界大戦後の前衛を論じる第一部、同時代の周辺グループ・作家を通じて前衛を相対化する第二部、視覚詩・音声詩の試みの多様さを紹介する第三部で構成されている。新型コロナウィルス感染症の影響で、予定されていたシンポジウムに招聘することができなかったジャン=ピエール・ボビヨ、ガエル・テヴァル、ラファエル・ケニーグの三氏の論文も日本語訳の上で収録することができた。 本書の出版記念イベントは、2023年12月16日に本課題の枠内で國學院大學にて開催した。本書に寄稿したり、翻訳者として参加した11名が発表を行い、フランスを中心とした前衛諸運動に詳しい塚原史氏と谷昌親氏、ウリポ研究者の後藤渡氏をコメンテーターとして招聘して今後の展望について議論を深めた。 また、成果論文集の刊行と並行し、第二次世界大戦後の前衛に関するいくつかの論文も発表した。研究代表者の進藤は「クリスチャン・ドートルモンの初期の詩学における言葉の物質性」と題した論文で、論文集で扱ったベルギーの詩人、クリスチャン・ドートルモンの詩学を言葉に関する探究の面から考察した。また、研究分担者の門間広明は、モーリス・ブランショに関する二本の論文(「大理石と言語──ブランショ『文学空間』における「物質性」について」、「「見ること」の経験としての文学──ブランショの文学論から」)を通じ、同時代の前衛論に触れた。研究分担者の熊木淳は、音声詩人ベルナール・ハイツィックに関する論集に論考を寄せており、2024年に刊行される予定である。研究協力者の久保田斉也もポーランに関する論考を発表している。
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