研究課題/領域番号 |
17K02630
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ文学
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
千川 哲生 立命館大学, 文学部, 准教授 (50587251)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | イエズス会 / エンブレム / 演劇 / ダンス / 外国文学 |
研究成果の概要 |
本研究は、16~17世紀のフランスおよびイタリアのイエズス会演劇とエンブレム芸術の関係の解明を目的とする。演劇とエンブレムはいずれもイエズス会中等教育課程に取り入れられていたため、教師が手掛けた戯曲において、エンブレム・ブックから援用が行われることがあった。エンブレムは教育的観点から望ましい宗教的、道徳的格言を作り出し、さらに、エンブレムが前提とする、事物を比喩的に関連づけて解釈する態度は戯曲の多様な解釈を可能としている。フランスのラ・フレーシュ学院およびイタリアのローマ学院で創作、上演されたいくつかの演劇作品を手掛かりとして、以上のありさまを具体的に示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
イエズス会の中等教育におけるエンブレムと演劇はいずれも、文学や歴史、美術史などの分野において研究が行われてきたが、両者の具体的な関係についてはさほど研究が進んでいなかった。そのため本研究では、フランスとイタリアのイエズス会学校におけるイエズス会士が手掛けた戯曲におけるエンブレムの役割に着目した。演劇とエンブレムは中等教育の枠組みに等しく位置づけられていたために相互に関連づけられていたことを、戯曲の分析を通して具体的に分析することができた。
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