研究課題/領域番号 |
17K02631
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ文学
|
研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
近藤 昌夫 関西大学, 外国語学部, 教授 (80195908)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | コロムナ / ドストエフスキー / 夢想家 / プーシキン / ゴーゴリ / ペテルブルク神話 / ペテルブルク / フェリエトン / サンクト・ペテルブルク / 広場 / 近代ロシア文学 / ロシア文学 |
研究成果の概要 |
本研究は先の研究課題「1860年代のドストエフスキーにおける文学と建築のトポロジー」(課題番号23520409)を継承するものである。引き続き全体構想(文学都市サンクト・ペテルブルクを触媒にしたロシア近代文学の生成過程の解明)を念頭に置き、本研究は特に1840年代のドストエフスキーの作品(『貧しき人々』、『家主の妻』、『かよわい心』、『白夜』)を取りあげ、40年代のドストエフスキー文学の固有の特徴である夢想家とコロムナ地区の関連を検討した。その結果、新たに『貧しき人々』の主人公が夢想家の原型であることが証明され、『白夜』の夢想家が他の夢想家とは一線を画していることが明らかにされた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ロシア文学のコロムナはこれまでペテルブルクの貧民区として補足的に説明されるにとどまり、コロムナと文学作品の関連を論じた研究は無かった。「生理学もの」が流行した40年代には、ドストエフスキーの作品にもコロムナが繰り返し描かれるが、やはり小役人の住む貧民窟と説明されるばかりで、繰り返し描かれることの重要性は等閑視されてきた。本研究は、文学のコロムナに光を当てただけでなく、一様に理解されていた40年代のドストエフスキーの夢想家に、新たな視角を指摘したことでドストエフスキー研究にも寄与した。
|