研究課題/領域番号 |
17K02640
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
中国文学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
緑川 英樹 京都大学, 文学研究科, 准教授 (30382245)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 銭鍾書 / 談芸録 / 容安館札記 / 黄庭堅 / 万里集九 / 帳中香 / 宋詩 / 韓愈 / 欧陽脩 / 豫章先生文集・外集 |
研究成果の概要 |
本研究は、20世紀中国の代表的な古典学者にして作家の銭鍾書(1910-1998)による詩論『談芸録』とその自筆ノート『容安館札記』の知見を手がかりとして、中国古典詩学、ことに宋詩研究への新たなアプローチを試みたものである。基礎作業として、隔月に1回、研究会を開催して『談芸録』の会読を進め、第43条「施北研遺山詩註」までの詳細な訳注を完成させた。また、第2条「黄山谷詩補註」の内容を検討する過程で、黄庭堅の詩と任淵の注釈、さらに日本の五山僧万里集九の抄物『帳中香』にも関心の対象を拡げ、室町時代における黄庭堅の詩集の流伝と閲読に関する論文を発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
博引傍証をもって知られる銭鍾書『談芸録』の詳細な訳注を作成したこと、特に隅々まで緻密な出典調査をおこなった点、『容安館札記』との関連を指摘した点は、『談芸録』のテクスト生成の手がかりを提供する上で、意義深い成果といえる。今後も紙版とウェブ版で訳注連載を継続してゆきたい。また、銭氏による「黄山谷詩補註」を検討する過程で、国立公文書館内閣文庫蔵『豫章先生文集』『外集』の文献的価値、および山谷抄『帳中香』の詩学的特徴を明らかにした点も特筆すべき貢献である。
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