研究課題/領域番号 |
17K02641
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
中国文学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
今泉 秀人 大阪大学, 言語文化研究科(言語社会専攻、日本語・日本文化専攻), 准教授 (00263343)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 国語教科書 / 新文学 / 作家 / 知識人 / 大学 / 国語 / 中国現代文学 / 中華民国 / 文学創作 / 教育制度 / 交友関係 / 文学制度 / 中国文学 |
研究成果の概要 |
1933年から1939年ごろまで楊振声、朱自清、沈従文が中華民国政府の委託による国語教科書編纂事業に従事した。この三人はいずれも著名な作家であり、また、文芸編集者であり、大学教員でもあった。この国語教科書編纂事業が行われたのは、中華民国において教育、国語、文学、大学の制度化がほぼ同時に進行していた国民国家生成期であった。本研究は、日中全面戦争開戦後の三者の行跡を綿密に照らしあわせることによって、中華民国における学校教育における国語と新文学の関わりについて明らかにするものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、これまでの中国現代文学研究における個別作家研究と流派研究を脱構築しながら融合し発展させるものであり、作家相互の人間関係を社会相や時代相(特に諸制度)の中にとらえ、そこから個人の内面と社会との関係を解明しようとする意図を持つものである。複数の作家が個別的に行った行為や言説と、協働した事業や教学などの仕事とのあいだにはどのような関係が見いだされるのか。特に協働的な仕事が国家体制と結びついた際には、そこで個人に如何なる内面の機制がはたらくのか。知識人の複雑な内面の軌跡のトレースを、民国時期から、複数の作家の関係性に即して実証的に展開した。
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