研究課題/領域番号 |
17K02645
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
中国文学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
高津 孝 鹿児島大学, 法文教育学域法文学系, 教授 (70206770)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 科挙 / 宋代文学 / 伝奇小説 / 金代文学 / 物語文学 / 心理的影響 / 元代文学 / 心理的苦悩 / 宋代 / 金代 / 中国文学 / ストレス / 心理 |
研究成果の概要 |
科挙は、家柄に由らず、広く人々に出世の機会を保証する官吏登用制度であったが、極めて大きな心理的負担を受験者及びその家族に要求した。本研究は、『夷堅志』などの宋代の物語文学を検討することで、当時の人々が科挙の心理的圧力を未来を開示する夢占いに依拠して解消しようとしたことを明らかにし、さらに、『夷堅志』という架空の小説文芸として扱われている作品群が、当時の人々の集合的な心理を反映するものとして分析可能であることを明らかにした。さらに進んで、唐代における科挙落第をテーマとした詩歌の分析によって、唐代の人々が落第という挫折体験を心理的にどのように慰撫、解決しようとしたのかを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
科挙制度の中国社会に対する心理的影響について、研究の空白地域であった宋代について、小説資料に基づき考察を行い、宋代においては科挙に起因する心理的苦悩は夢占いという未来を開示する技術によって解消されたこと、および、その社会的な意味を明らかにしたことは、人類の精神史を解明する上で学術的に大きな意義を有し、かつ、各種の人材登用が、基本的に試験制度に基づき組み立てられている現代社会を、試験制度の歴史から理解するための材料を提供としたことで、社会的意義を有する。
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