研究課題/領域番号 |
17K02648
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
中国文学
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研究機関 | 大妻女子大学 |
研究代表者 |
松村 茂樹 大妻女子大学, 文学部, 教授 (70229532)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 岡倉天心 / 長尾雨山 / 呉昌碩 / ボストン美術館 / 書画文墨趣味ネットワーク / 日・中・米文化交流 / 日中米文化交流 / 中国文学 / 文化史 / 美術史 |
研究成果の概要 |
近代の米国のボストン美術館において中国・日本美術部長を務めた岡倉天心は、同美術館のために中国美術収蔵活動を行い、成果が高く評価されているが、その根底には知人の漢学者・長尾雨山や雨山と親しく交わった「中国最後の文人」・呉昌碩の助力があった。 本研究では、岡倉の活動が中国の文人的教養に基づいた高度なものであり、ひいては、ボストン美術館を舞台とする日・中・米文化交流が重要なる意義を有していたことを明らかにできた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
岡倉天心の功績はよく知られているが、その功績の陰に長尾雨山という漢学者がいたことはあまり知られていなかった。雨山は、上海で呉昌碩と親しく交わることで、当時最新の学問と文人趣味を身につけ、帰国後はその教養に憧れる人を雅会というシステムを通して「書画文墨趣味ネットワーク」でつないだ。この長尾雨山が米国のボストン美術館でも大きな功績を残していたことを発掘できたことは、学術的、社会的意義があると思う。
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