研究課題/領域番号 |
17K02650
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
中国文学
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研究機関 | 日本女子大学 |
研究代表者 |
平石 淑子 日本女子大学, 文学部, 教授 (90307132)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 植民地化以前 / 文化の連続性 / 文化の断絶 / 中国文学 / 東洋史 / 日本史 / 日本文学 |
研究成果の概要 |
植民地における文化活動に関して、それが当地の人々にとって自然な活動であるのか、それとも強制的にゆがめられたものなのか、それを知る為に、植民地化以前の中国東北地方の文化活動について研究を進めた。具体的には2つの方法を採った。一つは、東北地方で生まれ育った人々の文学作品を分析、考察した。もう一つは、東北地方の植民地化に深く関わった日本人の文化活動の様相を観察した。そこから、まず清朝末期の中国東北地方では、我々が想像するよりも、より頻繁に中国本土との文化的交流があったことが明らかになった。また、日清・日露両戦役を境に、現実の中国に対する日本人の見方が大きく変化したことも分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
清末の中国東北地区における文化活動については、これまでほとんど問題にされず、むしろ文化的には不毛の地であるかのように捉えられてきた。清代に流刑地として使われ、多くの文化人が送り込まれていたことは分かっていたが、今回の研究を通じ、彼らが東北の文化活動に大きな影響を与えたこと、また彼らだけでなく、清末に当地に送り込まれた本土の役人たちによって、詩社などを通じた豊かな文化活動が行われ、当地出身の人々に大きな影響を与えたことも明らかになった。
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