研究課題/領域番号 |
17K02660
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文学一般
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
片渕 悦久 大阪大学, 文学研究科, 教授 (30278147)
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研究分担者 |
GARLINGTON Ian 関西外国語大学, 外国語学部, 助教 (30757323)
鴨川 啓信 京都女子大学, 文学部, 教授 (60314788)
小畑 拓也 尾道市立大学, 芸術文化学部, 准教授 (60364121)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 物語更新 / 物語 / ストーリーワールド / アダプテーション / 可能世界 / 認知 / ナラトロジー / ワールドネス / マトリクス / 物語論 / 認知科学 / 物語更新理論 / メンタル・イメージ / 可能世界論 / 認知物語論 / アダプテーション理論 |
研究成果の概要 |
本研究課題は、先行する一連の共同研究課題において提案してきた「物語更新理論」を検証し、認知物語論、可能世界論、エナクティヴ理論等、物語論に関連する諸研究分野の最新動向をふまえ、受容と創造が継続的に繰り返す物語経験のプロセスにおける物語の変容を「更新」と再定義した。また物語の受容者/創造者が物語経験の過程で物語の「世界」の全体像である「ストーリーワールド」を(再)概念化し、「メンタル・イメージ」として記憶/呼び出すことで物語の変換に関与していること、さらには物語経験の繰り返しが異なるストーリーワールドどうしの融合や共有を促し、これが「物語のマトリクス」の統合的形成につながることを解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題の研究成果の学術的意義は、物語の経験が人類に普遍的な文化的現象であること、また物語の受容者は同時に創造者でもあり、物語の記憶とその呼び出しがストーリーワールドの変換という形で生じる「更新」にほかならないことを解明した点に求められる。社会的意義については、更新がアダプテーションやリメイクに限らずさまざまな形で出会う広範囲な物語の作り変えの現象であり、社会に生きる私たちが日々物語更新を目にしているだけでなく、みずからもまた物語経験の記憶とその呼び出しをつうじて物語更新に積極的に関与してもいるという事実へ目を向け、物語更新をつうじた包括的な文化理解の重要性を示唆する点にある。
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