研究課題/領域番号 |
17K02662
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文学一般
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
南田 みどり 大阪大学, 大学院人文学研究科(外国学専攻、日本学専攻), 名誉教授 (80116144)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 日本占領期ビルマ / 現代ビルマの長編小説 / ビルマ社会主義と文学 / 日本人の形象化 / 軍事政権とビルマ文学 / 少数民族の形象化 / 文学における史実の再編 / クーデターと文学 / 日本占領期小説 / 軍事政権の言論弾圧 / ビルマ文学史 / 日本関連小説 / 1970年ビルマ文学の変容 / ビルマ式社会主義と文学 / 1960年代のビルマ文学の変容 / 文学と政治 / 火野葦平 / 日本占領期 / テインペーミン / 50年代のビルマの文学潮流 / 内戦と文学 / 諸地域・諸言語の文学 |
研究成果の概要 |
本研究は、すでに終了した1940年代文学研究の成果に立ち、1950年代以降の日本占領期文学について、そこに描かれた日本人像や少数民族形象も含めて考察するものであった。研究期間中可能な限り収集した1950年代から70年代発行の日本占領期小説を読み込み、以下の側面から検証を試みた。第一に50年代60年代70年代の時代別に、各時代の文学的政治的状況がそれらの作品に与えた影響を検証した。第二に、そこに登場する日本人表象をいくつかの類型から検証した。第三に、60年代に登場する抗日闘争における少数民族表象の扱いの意味について検証した。第四に、戦後ビルマ語文学史の総括を著書『ビルマ文学の風景』で試みた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1950年代から1970年代に至るビルマ文学の通史的研究は、内外で概説程度の言及が散見された。しかし、1980年代以降、ミャンマー連邦国内においては、言論統制の厳酷化によって、文学を歴史的視点から公正かつ系統的に研究することが阻害されてきた。かつて我が国は、ミャンマーにとって最大の援助国であり、それが長期の軍事独裁を支えてきたことを指摘する声も少なくない。50年代から70年代に至る日本占領期文学の役割とそこに描かれた他者表象を考察した本研究は、研究両国の過去と現在を正しく認識し、真の友好の在り方への知見を提供し、かつミャンマー国内の文学研究の空白を埋めることで両国の友好に貢献できたと考える。
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