研究課題/領域番号 |
17K02665
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文学一般
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
立石 謙次 東海大学, 文化社会学部, 准教授 (50553426)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 雲南省 / 白族 / 白文 / 中国雲南省 / 少数民族の文学・文芸 |
研究成果の概要 |
本研究は、中国雲南省に居住する白族が用いる白文(ペー文)語彙の収集を目的としている。白文は漢字を用いて白族語を書き記す表記方法で、白族のその先祖たちは8世紀後半には漢字を用いていきた。そして漢字を用いて自らの言語を記録していた。本研究の目的は以下の2点である。すなわち1.白族が白文を書く際に、どのような漢字が用いられるのか。そして2.どのようにして漢字を用いて白語を文章として表現するのかという点である。白文はこれまで白族の間で普及している表記法でなく、わずかに白族の民間芸能や哀悼文などにのみ用いられる表記法である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は以下の諸点である。 1) 従来皆無であった語彙集・用例集を出版することにより、幅広い研究者が白文の学術的・文学的価値を考察するための研究に着手できる基礎を確立できる。2)白文資料の翻訳や語彙の分析を通して、中国西南少数民族の中国の文芸・芸能などの受容の問題の一端を明らかにできる。3)日本を含む中国周辺の国家・民族がどのように「漢字系文字」を創り上げてきたかという歴史的な問題に一定の知見を提供できる。4)語彙集・用例集を制作により、白族自身にも白文の価値を再評価してもらい、文化保護の機運を高める一助になることを期待できる。
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