研究課題/領域番号 |
17K02667
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文学一般
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研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
井尻 香代子 京都産業大学, 文化学部, 教授 (70232353)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | スペイン語圏 / 俳句受容の深化 / 季語システム / ハイクの詩学 / 自然観の変容 / 俳句受容 / 歳時記編纂 / 俳句・ハイクの形式 / 自然観 / 宗教暦 / 農事暦 / 地理的相違点 / 生活文化的共通点 / 歳時記データベース / アルゼンチン現代詩 / 地方を代表する詩人 / 季節感の共有 / 自然描写 / スペイン北部のハイク / グリーンスペインの自然観 / 「草枕」国際俳句大会スペイン語部門 / アルゼンチンハイク季語 / アルゼンチン歳時記 / 先住民文化 / 口承詩 / 日系移民協会 / 「草枕」国際俳句大会 / スペイン語圏文学 / 日本伝統詩学 / 俳句セミナー / アルバセテ・ハイク協会 / 比較文学 / 日本文学 |
研究成果の概要 |
スペイン及びアルゼンチンにおける俳句受容の深化について,季語システム理解という観点から研究を進め,歳時記編纂へのプロセスを調査した。両国のそれぞれ3地点で現地調査を実施した結果,季語システム理解の深まりと共に現地固有の多様な季語の生成が確認された。その結果,スペイン語圏ハイクの詩学が変化し,人と自然の共生に向けた自然観の変容が確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
俳句は世界的に受容され,研究及び実作が急速に進展している詩的ジャンルである。これまで短詩型や仏教思想との関わりが注目されてきたが,日本の伝統詩が継承する季語システムの受容については十分な分析がなされていなかった。本課題では,スペイン語圏における季語システム理解と歳時記編纂に踏み込み,ハイクの詩学と自然観の変容について現状を明らかにすることができた。 また,日本国内では日本の文芸の海外普及について未だあまり認知されていないが,本課題に関して公刊した論文や著作によって海外ハイクの現状を広く知らせることに貢献できた。
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