研究課題/領域番号 |
17K02671
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
阿部 宏 東北大学, 文学研究科, 教授 (10212549)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 真実性 / 望ましさ / 実現要請 / モダリティ / 文法化 / 主体 / 主観性 / 主体的意義 / メタファー / 主観化 / 認知 |
研究成果の概要 |
言語における主観性の働きについては、アメリカ,ヨーロッパ,日本の言語研究史の中でそれぞれ独立して発見が行われ、その後の研究も相互交流が薄いまま同時並行的に行われてきた。しかし、操作概念の名称が異なっているとはいえ、これら3つの研究系譜は同一の認識基盤に基づいている。申請者はこれら3種の主観性研究の系譜について、各理論枠と研究対象を詳細に検討し、類似点と相違点を解明した。また、仏英日の主観性にかかわる言語現象のデータを収集・整理し、主観性の働きはある種の機能語などに限られるものではないことを明らかにした。最終的に、理論的考察とデータ分析にもとづいて、包括的な主観性理論の構築を試みた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究実施の過程で、異分野や隣接分野の研究者との情報交換、成果の批判的検討のために、国内外の学会・研究会で積極的に成果発表を行った。また、意味論、語用論、認知科学、文学研究、メディア研究など隣接分野の研究者を複数招いて、大規模なシンポジウムを開催した。特に自由(直接・間接)話法については、言語学者のみならず、英文学、仏文学、英語学、ドイツ語学、哲学などの専門家、および一般読者に配慮した報告を適宜行ってきた。 主観性概念に関する一般理論の仮説については、報告書を準備中である。また、概要をホームページで公開予定である。さらに、専門研究書籍、および日本語での一般向け概説書の刊行に向けて準備を行う。
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