研究課題/領域番号 |
17K02674
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
橋本 修 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (30250997)
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研究分担者 |
安部 朋世 千葉大学, 教育学部, 教授 (00341967)
大島 資生 東京都立大学, 人文科学研究科, 教授 (30213705)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 名詞修飾構造 / 連体修飾 / 複文 / 従属節 / 談話 / 作文教育 / 日本語文法 / 名詞節 / 名詞修飾 / 談話文法 / 連体修飾節 / テンス・アスペクト / 名詞句 / 言語学 / 意味論 |
研究成果の概要 |
外の関係における名詞修飾構造を含む名詞述語文において異なるタイプを構成する2種の名詞を語彙として包括的にリスト化し、名詞句の指示に関する新たな知見および、教育への応用可能性を示した。また、名詞修飾構造におけるテンスの働きについて、一件相対テンスでも絶対テンスでもないと見られるもののうち、内の関係の連体修飾節に現れるものと、外の関係の連体修飾節に現れるものではふるまいが大きく異なることを具体的なコーパスの例で明らかにした。 談話機能については、連体修飾構造が連用修飾構造・接続節構造と互換可能なケースと互換不可であるケースを分離し、作文教育への応用可能性を提示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現代日本語名詞節の分布の広がりと頻度の高さを、英語・中国語・古代日本と比較しながら概観し、内部の下位類との関わりとの相関を調査することで、従来疑問の余地が少ないとされてきた日本語名詞節の分布のあり方を、言語学的に相対化して位置づけることに成功した。また、下位類の性質について従来より細密に分析し、主節との関係においてパラメータとしてはたらく名詞修飾節にも2種類の区別があり、それぞれが概ね主名詞の語彙リストとして包括的に示しうることを明らかにした。 これらの成果のいくつかは、狭義の言語学的な価値だけでなく、母語話者・非母語話者ともに作文支援に貢献するという意味も持つ。
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