研究課題/領域番号 |
17K02676
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
益子 幸江 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (00212209)
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研究分担者 |
峰岸 真琴 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (20183965)
鈴木 玲子 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (40282777)
降幡 正志 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 准教授 (40323729)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 言語のリズム / 声調言語 / ピッチカーブ / 音節 / 非声調言語 / イントネーション / 情報構造 / リズム / 声調 / 単音節語 / 多音節語 |
研究成果の概要 |
本研究では、音響特徴の面と情報構造の面とに着目し、言葉のリズムの構成に寄与する要因についての研究を行った。音響的な面では、音節の構造による持続時間の違いと語の内部の構造(語を構成する音節の形の制約)を観察し、これらがリズム構成にどのように寄与するかが明らかとなった。情報構造の側面からは、語の切れ目、句の切れ目および統語構造が、文全体さらには談話全体の中でのイントネーション形成に関与する重要な要因であることと、それらによってリズムが創出されることが明らかとなった。音響特徴と情報構造は、声調・非声調という言語のタイプによってリズム構成に寄与する重要性が異なることも明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「日本語は拍単位なのでリズムが単調である」という誤った言説で用いられる「リズム」について科学的に研究成果を示すことが必要である。なぜなら、この誤った言説から引き出された「日本人はリズム感が無いので外国語習得が難しい」などにより、言語学習に対する諦めや無駄な努力を生じさせるからである。 確かに、言語によってリズムの構成要因とそれらの寄与する比重は異なるし、言語によるリズムの違いを感じさせることはあるが、それらを科学的に分析することこそが言語の研究を本質的な議論に向かわせることになるからである。
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