研究成果の概要 |
本研究は,接続表現の多機能性について,以下の3つの観点から研究を進めた.①共時的観点から,東京外国語大学院で蓄積されてきた話し言葉コーパスに加え,現在,フランスで公開されている話し言葉,及び書き言葉コーパスを利用しながら現代フランス語の接続表現の多機能性について,記述研究を行った.②通時的観点から,語源辞典,古フランス語,中期フランス語のコーパスを分析することで,特に文法化の観点に焦点を当てながら,接続表現の史的変遷を記述した.③さらに,①の共時的記述研究と②の通時的記述研究の結果を総合的に組み合わせ,接続表現の持つ多機能性とそれぞれの接続表現の本質的な特性をより明確に記述,分析,説明した。
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