研究課題/領域番号 |
17K02682
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
町田 章 広島大学, 人間社会科学研究科(総), 准教授 (40435285)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 主観性 / 間主観性 / 視点 / 認知文法 / グラウンディング / 省略 / 自己の客体化 / 共同志向性 / 事態把握 / 認知言語学 / 英語学 / 日本語学 / 共有志向性 |
研究成果の概要 |
本研究では、主体性・主観性と共同指向性(間主観性)に基づいて統一的な事態把握のモデルを提案した。特に、事態内視点と事態外視点および同化型間主観性と対峙型間主観性という話し手と聞き手の事態把握の様式および相互認識に関する提案を行い、それらに基づいて、様々な日英語の現象について考察を行った。この研究を通して、先行研究では整理が難しかった主体性と主観性、客体化と客観化などの諸概念の相互関係が明らかとなり、それらを生み出す事態認知のメカニズムが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
言語は一般に個人内の認知現象と個人間のコミュニケーションの現象に分けて議論されることがある。本研究では、これらを一つのモデルに統一することで、様々な言語現象が演繹的に説明できることを示した。また、このモデルを用いると、言語間の差異に関してもかなり予測をすることができる。話し手が他者を自身に同化する同化型間主観は日本語全体の 様々な言語現象を予測し、話し手が他者の意識をシミュレーションすることによって得られる対峙型間主観は英語の全般に見られる様々な言語現象を予測することができる。これにより、日本人英語学習者が陥りがちな誤りを前もって予測することができることが期待される。
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