研究課題/領域番号 |
17K02684
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
熊本 千明 佐賀大学, 全学教育機構, 名誉教授 (10153355)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | コピュラ文 / 分裂文 / 存在文 / 倒置構文 / 潜伏感嘆文 / 関係節 / 名詞句の指示性 / 名詞句の定性 / 指定文 / 同定文 / 関係代名詞の選択 / 透明的自由関係節 / 指示的名詞句 / 非特定的名詞句 / 変項名詞句 / 叙述名詞句 / 数量詞 / 擬似関係節 / (倒置)指定文 / 措定文 / 主語接触関係節 / 情報構造 / 入れ替わりの読みと変貌の読み / 指示的用法と帰属的用法 / 事象様相と言表様相 / 作用域 / 名詞句外置 / predicational it-cleft / proverbial it-cleft / (倒置) 指定文 / 代用表現 / 焦点化構文 |
研究成果の概要 |
本研究は、名詞句が文中で果たす意味機能を名詞句の定性との関わりにおいて考察し、コピュラ文の分類と、その意味構造の分析を精密化した。指示的名詞句・非指示的名詞句の区別だけでなく、さらに詳細に、特定的名詞句、非特定的名詞句、個体指示名詞句、特徴記述名詞句、叙述名詞句、変項名詞句 (西山 2003) の区別も考慮することにより、コピュラ文のみならず、存在文、分裂文、倒置構文、変化文、潜伏疑問文、潜伏感嘆文、NE (名詞句外置)、主語接触関係節、透明的自由関係節等、様々な構文に現れる名詞句の意味特性をより適切に説明できることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、指示性の観点から、英語の様々な構文に現れる名詞句の用法を明確にしたことである。日本語のコピュラ文に現れる名詞句の研究から得られた知見を元に、これまでに提案された概念が、英語の名詞句の意味機能の考察にどこまで有効であるかを検討した。日本語には「は」と「が」の区別があり、コピュラ文中の名詞句の意味機能が比較的分かりやすいが、英語にはこの区別がないため、冠詞の定、不定に基づいて意味機能を探る義論がしばしば行われる。こうした議論の不備を補うため、変項名詞句の概念を援用しながら、その適用範囲を広げ、これまで見落とされてきた、さまざまな名詞句の意味機能の重要な差異を明らかにした。
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