研究課題/領域番号 |
17K02686
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 群馬県立女子大学 |
研究代表者 |
小笠原 奈保美 群馬県立女子大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (50630696)
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研究分担者 |
甲村 美帆 群馬県立女子大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (50345419)
大藤 建太 会津大学, コンピュータ理工学部, 准教授 (80549303)
Ginsburg Jason 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (80571778)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 言語学 / 災害コミュニケーション / 避難心理 / 音声知覚 / 防災 / 災害心理 / 正常化バイアス / 音声学 / 語用論 / 統語論 / 防災学 |
研究成果の概要 |
本研究は、水災害と津波災害の被災地でアンケート調査を実施した複数の先行研究を集め、メタ分析を行なった。メタ分析の結果、災害発生時の避難心理に関わる3要素と各要素の促進・抑制要因を見出し、それをもとに避難の意思決定モデルを構築した。また、実験を通して、自治体が発令する避難指示などの呼びかけ文を命令調・単文化することで聞き手に切迫感を喚起しうることが明らかとなり、避難意思決定における要素の1つである「危険認知」を促進することを考察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、これまであまり取り上げられてこなかった避難の呼びかけの言語学的構成要素に焦点を当て、避難の意思決定モデルという心理学的な領域への影響を考察した点で、意義があると考える。ここで言う言語学的構成要素とは、「避難せよ」などの命令調と文章の構成が主語と述語それぞれ1つずつからなる単文のことである。これらの要素が聞き手に危機感を喚起し、避難の意思決定の重要な要素である「危険認知」の促進要因になることが示唆された。
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