研究課題/領域番号 |
17K02705
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 尚絅大学 |
研究代表者 |
山川 仁子 尚絅大学, 文化言語学部, 准教授 (80455196)
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研究分担者 |
天野 成昭 愛知淑徳大学, 人間情報学部, 教授 (90396119)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 日本語音声 / 自然性 / 相対時間長 / 相対基本周波数 / 相対強度 / 日本語学習者 / 自然性予測の定量的モデル / 音響特徴量 / 相対周波数 / 時間長 / 強度 / 基本周波数 / VOA / 音声学 / 日本語 / 音響特徴 / 音声知覚 |
研究成果の概要 |
非日本語母語話者が話す日本語音声は不自然に聞こえる場合が多い。この不自然さの原因を探るために,非日本語母語話者の日本語音声における音素の時間長・基本周波数・強度等の音響解析を行い,日本語母語話者の日本語音声と比較した。その結果,自然性に関わる音響特徴として時間長と基本周波数が大きな役割を果たしていることが明らかになった。そこで時間長と基本周波数を系統的に変化させた音声を用いて知覚実験を実施し,これらの音響特徴が自然性に与える影響の大きさを特定した。さらに,重回帰分析を用いて,これらの音響特徴から日本語音声の自然性を予測する定量的モデルを構築した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は,これまで不明だった日本語音声の自然性に関する特性・原理を科学的に解明し,総合的に理解するための第一歩として学術的価値が高い。また,その知見に基づいた教育方法や音声教育ソフトウェア等の開発により,非日本語母語話者に対するIT機器による合理的・効果的な日本語音声教育の実現に寄与が期待できる。この日本語音声教育の実現は,国内外の非日本語母語話者との音声コミュニケーションの円滑化をはかり,文化・政治・経済等における日本と世界各国との連携強化のための基盤として重要な役割を果たすと言える。
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