研究課題/領域番号 |
17K02710
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
嶋崎 啓 東北大学, 文学研究科, 教授 (60400206)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
|
キーワード | ドイツ語史 / 歴史言語学 / 文法化 / ドイツ語学 / 独語 / 時制 |
研究成果の概要 |
ドイツ語の未来形は以下のような段階を踏んで発達したと考えられる。 1 中高ドイツ語期にbegunde/began+不定詞が発達。その際、不定詞の動詞の意味に制限があった。2 1400年頃にward+不定詞が発達。begunde/began+不定詞と同様に不定詞の意味に制限があった。3 15世紀後半にwuerde+不定詞が発達。不定詞の意味的制限がなくなる。4 16世紀にwirt+不定詞が発達。現在の推量の用法も可能になった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ドイツ語の未来形の成立の研究においてはこれまで、werdenの法や不定詞の動詞の意味に注意が払われなかった。本研究では、werdenの直説法過去や接続法と不定詞が結びつく場合の不定詞の意味を考察することによってwerdenの直説法過去+不定詞からwerdenの直説法現在+不定詞への移行における断絶をwerdenの接続法+不定詞を置くことによって解消した。また、多言語においても見られる未来形が現在の推量の用法に対し、その発生の一つの可能性を提示することができた。
|