研究課題/領域番号 |
17K02714
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
山越 康裕 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 准教授 (70453248)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | モンゴル諸語 / ブリヤート語 / 副動詞 / finiteness / 記述言語学 / 言いさし / 分詞 / 定動詞 / 形動詞 / 言語類型論 / 否定文 / モンゴル語 / 言語学 / fineteness |
研究成果の概要 |
本研究は、モンゴル諸語の文法記述において「文」がどのように規定されるのか/「文」が何をもって完結するといえるのかを明らかにすることを目的とした。とくに代表者がこれまで継続して現地調査・言語ドキュメンテーションにあたってきたシネヘン・ブリヤート語を中心とするモンゴル諸語で、「文」という単位がどのように規定されうるのか、おもに音韻・形態・統語面から分析を試みた。その結果、いくつかの指標の束を多く満たすほど「文」らしさが高まるが、必要十分な規定は困難であること、文を完結させない形式(副動詞)で完結させる言語もあること、そこに地域差があることなどを指摘した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究課題では、「文」という単位はどう定義されうるのかを、モンゴル諸語の自然発話資料をもとに分析を試みたものである。結果として、文末であることを示すいくつかの指標をより多く満たすほど「文」らしさが高まるが、十分な定義は難しいと結論付けた。つまり、規範的には「文」は決まるが、記述的には「文」は非常に定義が難しい発話単位だといえる。この結果は、類似した文法構造を有する日本語や、逆に大きく異なる他言語における「文」らしさ、文の定義を検討するための問題提起として、当該分野において重要な意義をもつといえる。
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