研究課題/領域番号 |
17K02720
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
張 盛開 静岡大学, 人文社会科学部, 教授 (00631821)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 客家語 / 比較対照 / 言語接触 / 継承言語 / 混合言語 / 移民言語 / 助詞 / アスペクト / 平江方言 / 童謡 / 方言 / 類型的研究 / 語彙比較 / 文化 / 言語学 / 危機言語 / 現地調査 / 漢語方言 / 口語コーパス / 中国語 |
研究成果の概要 |
本課題は中国湖南省平江県の塘坊客家語について自然談話資料に基づき語彙、文法を記述した。平江方言との400年もわたる接触の過程で、移民言語塘坊客家語は客家語の特徴を保ちながらも、基礎語彙、指小辞、尊称接辞、否定表現、アスペクト助詞など語彙や文法の面から影響を受けている。接触のプロセスには、三種類の現象が見られる。文法に関しては、元々持っていないものは、表現と用法をそのまま受け継ぐ。元々持っているものは一部の用法を受け継ぐ。語彙に関しては客家語と平江方言のそれぞれの語形が共存する。このように移民言語客家語と地元の平江方言の接触に関してジャンルが異なるものは受けた影響も異なることを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
移民言語の発展プロセスを研究し、移民言語の発展趨勢、言語の混合の傾向、移民言語の形成などの理論研究に事例を提供できる。移民言語について国際学会などで研究報告や論文を発表することにより、ほかの移民言語、危機言語の研究やアーカイブにヒントを与えることができた。自然談話の録音や録画を通して、消える前の移民言語の姿を記録し、資料を保存することができた。 話者の方言意識を高め、方言に親しみ大切にされる環境作りに力を入れた。研究代表者が現地調査を実施する中で、方言の大切さを伝え、諦めかけていた話者も自分たちの言語を継承していく重要性を再認識し、孫に伝えていきたいという話者も現れた。
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