研究課題/領域番号 |
17K02726
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
山下 仁 大阪大学, 大学院人文学研究科(言語文化学専攻), 教授 (70243128)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 批判的談話研究 / ポライトネス / インポライトネス / 協調的なコミュニケーション / 非協調的なコミュニケーション / 批判的社会言語学 / フーコーの装置概念 / イェーガーの装置分析 / 社会言語学 / ポライトネス研究 / 協調の原理 / 装置分析 / 非協調的コミュニケーション / 日独対照研究 / 対照社会言語学 / 隠蔽機能 / 多言語社会 / 多文化社会 / 多言語共生 / 多文化共生 / ヘイトスピーチ研究 / 多言語主義社会 / 語用論 / 日独対照社会言語学 |
研究成果の概要 |
多言語・多文化共生に関する言説にみられるポライトネスおよびインポライトネスの問題を、日独対照社会言語学の観点から分析し、そこでのストラテジーを明らかにすることが本研究の目的であった。2019年に始まったコロナ禍は、ドイツにおいても日本においても社会の分断を招き、まさに、人間関係が阻害された状況となった。そんな中、本研究では、ドイツ語を専門とする研究者との情報交換を通して、ドイツと日本における政治家の談話、国会での議論を、ポライトかインポライトかという問題ばかりではなく、協調的か協調的ではないか、という観点から分析し、フーコーの概念を引き継いだイェーガーの装置概念の可能性について考察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの社会言語学や語用論研究は、コミュニケーションが成立していることを前提にしていたため、非協調的な談話はあまり扱ってこなかった。本研究では、グライスの協調の原理の問題点を批判的社会言語学の観点から明らかにしつつ、ドイツにおける批判的談話研究の第一人者であるイェーガーの装置分析を用いてメルケルの演説などを考察した。批判的談話研究は比較的新しい学問分野で世界中で多くの研究がなされているが、装置分析に関してはまだ多くの研究があるとは言えない。本研究は非協調的な談話をインポライトネスの観点から装置分析を用いて考察したものであり、画期的でありユニークな試みとしての学術的、社会的意義が認められる。
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