研究課題/領域番号 |
17K02729
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
朱 春躍 神戸大学, 大学教育推進機構, 教授 (80362755)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 北京語r化音 / 新/老北京人とその子女 / r化音の分流/合流 / MRIによる調音動態研究 / 発音調査/発音意識調査 / r化音の弱化/消失 / Bunched R式調音 / r化音の世代差 / r化音の弱化/減少 / 北京r化音の調音方法 / 北京語r化音の現状 / 調音的特徴 / 調音動態(MRI動画) / 社会言語学的調査 / 発音の世代差 / inrとingrの合流 / 生活環境の影響 / 標準語からの影響 / 北京語のr化音 / MRI動画撮像 / 「舌を反らないr音」話者の発見 / r音の差異の世代差 / 北京語のr化音 / 発音実態調査 / 調音動態 / 音響的特徴 / 世代別発音調査 |
研究成果の概要 |
北京市内に住む「北京人」108名を対象にr化音の発音・意識調査をし、うち3名に対しMRIによる調音研究を行った。結果、16/37の「韻」に発音の「分流」があったが、「合流」は若年層でも劣勢であること、親の言語背景等がr化音の合流・分流に及ぼす影響は弱く、個人差が地域間の相違より顕著であること、学歴等による発音の傾向性が示されていないこと、などが明らかとなった。また、舌背持ち上げ型の調音も存在することが新たに観察された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
調音的には、この研究において、北京語r化音に「前舌持ち上げ型調音」のほかに、「舌背持ち上げ型調音」が新たに発見された。「そり舌音」の調音方法は超言語的普遍性があることが示されたといえる。 また、今回の北京語「r化音」の発音についての調査結果により、北京語を日常的に用いる複数の代表的社会集団の異なる年齢層における発音変化の現状が分かり、ある言語(方言)の発音変化がどのような言語学的・社会的要因の影響を受けるかを観察・検討する1つの実例を提供した。
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