研究課題/領域番号 |
17K02730
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
福田 哲之 島根大学, 学術研究院教育学系, 教授 (10208960)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 蒼頡篇 / 北京大学蔵漢簡 / 水泉子漢簡 / 漢牘 / 押韻 / 章序 / 劃痕 / 『蒼頡篇』 / 北京大学蔵西漢竹書 / 綴連 / 蒼頡伝 / 『漢書』芸文志 / 清華大学蔵戦国竹簡 / 字迹 / 中国語 / 小学書 / 出土文献 |
研究成果の概要 |
『蒼頡篇』は秦の始皇帝期に作成された小学書であり、後代の漢字に多大な影響を与えたが、その後亡逸し、実態の解明にむけて研究が重ねられてきた。本研究は、漢代の簡牘に書写された『蒼頡篇』を中心に検討を加え、『蒼頡篇』を構成する「蒼頡」・「爰歴」・「博学」の三篇の押韻が、それぞれ特定の韻部に属することを指摘した。さらにそれを手懸かりに各章の順序を推定し、全体構造を明らかにした。本研究によって、『蒼頡篇』の復原が大きく進展し、『蒼頡篇』の文字を分析するための基盤を整備することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果の学術的意義は、次の3点にまとめられる。(1)『蒼頡篇』全容の解明に向けて研究が大きく進展した。(2)各章の順序や各章内の文字配列が明らかにされたことにより、『蒼頡篇』の収録字の字義について、さらに正確な釈読が可能となった。(3)『蒼頡篇』を中心に展開した『説文解字』以前の小学史について、具体的な検討が可能となった。また社会的には、漢字や字書の歴史、古代における識字教育の実態など、現代につながる漢字文化に対する理解の深化に意義が見いだされる。
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