研究課題/領域番号 |
17K02732
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
石田 基広 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(社会総合科学域), 教授 (40232318)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | データサイエンス / テキストマイニング / 統計学 / 計量言語学 / 応用統計学 |
研究成果の概要 |
本研究は、日本語の文章の流れを予測すことを目指したものである。日本の学校教育では、作文に「起承転結」を求めることが多い。これは、文章の進行が起、承、転、結とおおまかに4つの段階を経て進むことを意味している。本研究では、小説や研究書などの日本語の文章を対象に、文章の流れに規則性があるか、また規則性があるとして、そこに個人差、あるいは執筆ジャンルの差が存在するかどうかを確認しようとしたものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回対象とした文章データから、文の時間的流れに従来の統計分析を適用するのは妥当でないことは明らかになった。最新の状態空間モデルという方法をあてはめることで、文の流れにトレンド(文章のメリハリ)の存在が確認できた。これが本研究の学術的な意義である。社会的な意義として、トレンドを複数の作家から抽出することで、日本語書き手のいわゆる「作風」を数値的に定義できるようになる。今回の研究では数値的な定義には至らなかったが、本研究を発展させることで、「文体」と漠然と表現されている文章の特徴をルール化し、学校教育における作文指導に貢献しうると考える。
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